外科の仕事をする上で重要なスキル

さまざまな診療科で活躍できる看護師は、色々な職場から自分に合った場所を選ぶことになります。
今回は、その中でも直接命に関わることが多い外科にスポットを当てたいと思います。

外科で働く上では、基本となる看護技術を身につけ、個々の診療科で必要になる医療スキルを習得することが欠かせません。そこからさらにワンランクアップを目指すために重要なのがカウンセリングスキルを身につけることです。

患者とのコミュニケーションは外科でも内科でも看護師にとって重要な仕事ですが、特に外科では手術前にどのような形で患者と接するかが手術の成功に大きな影響を及ぼす点で重要になります。
患者は多かれ少なかれ手術に対する不安を抱いているもの。いくら医師に相談しても、不安が取れずモヤモヤ悩んでしまい塞ぎ込んでしまう人も多いのです。

その不安で精神状態を悪くしてしまい、手術中の容態に悪影響をもたらしてしまう可能性は十分にあります。術後の回復にも支障をきたす可能性があるため、手術前に不安を極力取り除くことが必要です。それこそが看護師の重要な仕事の一つとして位置付けられています。

鎮静剤などを利用して落ち着いて手術を受けられるようにするのは常套手段ですが、薬に頼らずに前向きに手術を受けられる精神状態を作り上げられるようにカウンセリングができるのが理想的です。

そのため、これから行う手術の内容について説明するだけでなく、不安に思っていることが何で、どのような視点を持てば不安を減らせるのかを考えられる能力が必要になります。
その結果、高いヒアリングスキルと現場での知識、適切な言葉を使ってアドバイスをできる力が求められるため、カウンセリングについて学んでおいた方が賢明だといえるでしょう。